「区界そば」を誘客の目玉に トンネル開通、利用客4割減の道の駅

 岩手県宮古市の道の駅区界(くざかい)高原のフードコートが「区界そば」の提供を今月始めた。新区界トンネルの開通でメインルートを外れたため利用客が減少。そば粉や薬味などに地元産の材料を生かした新メニューでアピールし、苦境の打破を図る。

区界兜山もりそば(左)とそばの実なめこそば

 販売するのは、冷たい「区界兜(かぶと)山もりそば」(700円)と、温かい「そばの実なめこそば」(750円)、かけそば(600円)の3種類。そば粉8割、小麦粉2割の二八そばで、そば粉は区界産の玄そばを店で毎日製粉し製麺機にかける。小麦粉は岩手県産の「ゆきちから」を使う。

 区界兜山もりそばは、近くにそびえる兜明神(かぶとみょうじん)岳(1005メートル)の山容を模し、そばをうずたかく盛った。区界高原は大根の栽培が盛んで、たっぷりの大根おろしを薬味に添えた。そばの実なめこそばは、プチプチしたむきそばと地元産ナメコのつるっとした食感を温かいそばと取り合わせた。

 道の駅は盛岡と宮古を結ぶ国道106号沿いに立地する。昨年12月に宮古盛岡横断道路の新区界トンネルが開通し、国道の交通量が激減した。運営する市の第三セクター・川井産業振興公社によると、兜明神岳などへのハイキング客に支えられてはいるが、開通前に比べると、利用客は約4割減少した。

 公社は道の駅の新たな魅力づくりを模索。地元の農家グループが栽培するソバに着目した。標高700メートル前後の区界高原は寒暖の差が大きく、風味の良いソバが育つという。

 道の駅の藤田ルリ子駅長は「新そばの季節の販売開始を目指して試作を繰り返した。目玉商品に育てて、立ち寄り地ではなく目的地になるような道の駅を目指す」と話す。

 区界そばは1日40食の提供。フードコートの営業は午前9時~午後5時で無休。連絡先は道の駅0193(77)2266。

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