デスクワークで腰痛悪化予測、AIが圧力センサーで解析

 椅子に装着した人工知能(AI)付きの圧力センサーで体の動きを解析し、デスクワーク時の腰痛悪化の予測に成功したと、東北大の研究グループが発表した。腰痛のほか、肩凝りや頭痛など不定愁訴と呼ばれる数値化しにくい症状の解明と、対処法の開発が期待できるという。

 腰痛には日本人の約1割が日常的に悩まされ、正しい姿勢でも長時間座っていると腰痛が悪化することもある。

 大学院医工学研究科の永富良一教授(運動学)の研究グループは、オフィスワークに従事する男女22人を対象に、座面下に圧力センサーを装着した椅子で過ごしてもらい、座面から加わる圧力の動きをAIで解析し、腰の痛みの訴えと合わせて検証した。

 その結果、姿勢の固定化を防いでいる可能性がある微細な動きが22人全員に見られ、動きがほとんどない日は約7割の高い確率で腰痛が悪化していたことが分かった。研究グループは「高い精度で腰痛悪化を予測できる可能性が示された」と評価する。

 微細な動きは無意識になされるため、研究グループは今後、どの座り方で出現するのかなどを詳しく検証する。

 永富教授は「普段の仕事や生活の中で生じる不快な症状の回避が期待できる」と話す。

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