福島・大熊で準備宿泊始まる 帰還困難区域2例目

自宅の庭の手入れをする高野さん=3日午前11時ごろ、大熊町

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が続く福島県大熊町で3日、帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域(復興拠点)の準備宿泊が始まった。復興拠点がある県内の6町村で準備宿泊が実施されるのは、葛尾村に続いて2例目。

 準備宿泊の対象は復興拠点内約860ヘクタールの約2200世帯6000人。これまでに15世帯31人の申し込みがあり、初日は6世帯11人(2日午後5時現在)が訪れた。

 いわき市に避難する無職高野一郎さん(72)は同町下野上地区の自宅で、家財道具の整理や庭の手入れをして過ごした。「自分の家だもの。やっぱりほっとする」と話した。

 昨年除染が終わり、先祖代々受け継いできた家を守ろうといわき市から週2回の頻度で通って準備を進めてきた。しばらくは双方を行き来するという。

 日帰りでの立ち入りのみが許されていた以前と比べて精神的な負担は減ったといい、「事故前の生活に戻ったように感じる」と高野さん。「息子や孫が町に遊びに来てくれることを心待ちにしている」と胸を躍らせた。

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