南太平洋のトンガ沖で起きた大規模噴火に伴う津波について、今村文彦東北大教授(津波工学)は「爆発で生じた『空振(くうしん)』と呼ばれる空気の圧力変化が、海面変動を引き起こし、日本に伝わる過程で増幅したと考えられる」と分析。過去に例のない珍しいメカニズムだとの見方を示す。
今村教授は、日本各地で空振の通過によるとみられる急激な気圧変化が観測された後、潮位が変化したことに着目した。
空振は広がりながら海面を押し下げ、その後、海面は盛り上がるように復元して波を形成する。約8000キロ離れた日本に到達するまでに波が重なり合い、大きくなったとみる。
1960年のチリ地震津波をはじめとする「遠地津波」は、波が押して返すまでの周期が長い。今回は10分以下と短かったことからも空振が原因と推測する。
久慈市の久慈港では1・1メートルの津波を観測し、気象庁は16日午前2時54分に岩手県への津波注意報を警報に引き上げた。湾には地形によって固有の波の周期があり、今村教授は「久慈港は津波と周期が一致して共振し、津波が大きくなったのではないか」と語る。
火山学が専門の中村美千彦東北大教授によると、大規模噴火を起こした火山島では昨年12月から噴火が断続的に発生。今回は噴煙高度などから、20世紀最大級とされる1991年のフィリピン・ピナトゥボ山の大噴火に迫る規模だった可能性を指摘する。
噴火に伴う津波は、山体が崩れて海に流れ込んだり、海底が陥没したりして海面変動が引き起こされる。当初、トンガを襲った津波は火山性地震が原因とされたが、詳しいメカニズムは分かっていない。
中村教授は「火山島でマグマの噴出が止まったという確証はない。今後、激しい噴火が起きれば大きな津波が生じ、遠地津波として日本に押し寄せる恐れがある」と推移に注意を呼び掛ける。
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