SL「シゴハチ」保存の道探る 大崎・岩出山 住民ら参加し勉強会

全国の蒸気機関車の保存活動などが紹介された勉強会

 宮城県大崎市岩出山の城山公園にある蒸気機関車(SL)の存廃を考える勉強会が16日、同市の岩出山スコーレハウスであった。「岩出山住民有志の会」が主催し、住民ら35人が参加。長年親しまれた車両の保存を求める意見が相次いだ。

 市内には陸羽東線で活躍したSLのC58形(愛称シゴハチ)が岩出山、西古川、中山平の各地区に計3台保存されている。いずれも老朽化が進み、市は解体する方針を示す。

 大崎市の市民団体「陸羽東線シゴハチ歴史保存会」の大場正明代表(34)が講演し、岩出山の車両は1939年製造で仙台空襲を生き延びたと評価。「戦前生まれで令和に残る戦争体験者だ。歴史と文化に触れる機会を残したい」と訴えた。解体よりも、鉄道ファンと地元住民、行政が協力し、コストをかけずに塗装し直す道があると強調した。

 大場さんは、約50年前に城山公園で保存が始まった際、歓迎の歌「ようこそC58さん」が作られた歴史を紹介。発見した楽譜から歌を再現した映像を初披露し、当時を思い出して一緒に歌う参加者もいた。

 地元岩出山の安倍優さん(73)はC58で通学した思い出や保存開始当時の熱気を語り、「8年前から城山公園の草刈りをしている。SLを残したい」と望んだ。市内の女性(36)は「鉄道好きの2歳の息子も模型より本物のSLに感動した。次世代に残す必要がある」と話した。

 有志の会発起人の岡本一路さん(42)は「地元の声を知るため勉強会を開いた。市が解体方針を転換したら、清掃や修繕活動をしていきたい」と語った。

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