海洋散骨、塩釜沖で事業化 「墓の負担掛けたくない」ニーズに対応

 故人の遺骨を海にまく海洋散骨を行うNPO法人「うみとそら」が今月下旬、宮城県塩釜市の洋上で事業を本格化させる。墓を建てられなかったり維持できなかったりする遺族のニーズに対応。収益を地域の交流事業に役立てるのも特徴だ。

 昨年7月に仙台市宮城野区に設立した法人は、遺族らが乗船するコース(約15万円から)とスタッフが代行するコース(約5万円から)を用意。遺骨をパウダー化して塩釜港の沖合約10キロの洋上で船から散布する。代行コースを選んだ人には後日、散骨場所の緯度経度などを記載した証明書を送付する。

関係者と打ち合わせをする清田さん

 代表の清田晴紀さん(35)は年末まで若林区の葬儀会社に勤務。遺族らと向き合う中で見えてきたのが、墓への納骨を望まない人が増えていることだった。近年は少子化で墓を維持管理できる人が少なく、子や孫に墓守の負担を掛けたくないという意識が広がる。100万円以上かかる墓石購入は「経済的に負担だ」という声も背中を押した。

 収益は人口減に悩む塩釜市周辺の交流事業に活用する。さまざまな世代が参加する海岸清掃や北欧発祥のスポーツ「モルック」の体験行事などを予定する。

 清田さんは「大好きな海への散骨を希望する人の思いにも応えられる。収益を地域に還元し、事業も地域も持続できる好循環を生んでいきたい」と語る。

 生前予約や終活相談も受け付ける。連絡先は022(200)6315。

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