学校にムスリムの子を受け入れるなら? 食事や礼拝… 宮城県国際化協会が事例集

MIAが作った事例集

 イスラム教徒(ムスリム)の通う学校で活用してもらおうと、宮城県国際化協会(MIA)はムスリムの児童生徒を担当した教員らの体験談を事例集にまとめた。

 イスラム教の戒律に沿った食事、礼拝など教育現場で戸惑う場面を想定。MIAの担当者が県内の小中学校教諭約10人に聞き取り調査をし、2月に完成した。

要望と対策を掲載

 食事や礼拝、ラマダン(断食月)、宗教的要素のある活動、授業・学習サポートといった10項目について、家庭から寄せられた注文と学校の対策を掲載する。

 校内では戒律に従ったハラル料理の提供が難しいことから、給食から弁当持参に切り替え、修学旅行時にハラルメニューを用意した事例を紹介。日の出から日没まで1カ月間断食するラマダン中、早退や体育の授業の見学、家庭に水分補給を認めてもらうなどして対応したケースも挙げられた。

 イスラム教が定める「1日5回」の礼拝を可能にするため、空き教室や会議室を臨時の礼拝所にしたり、修学旅行先のホテルで校長の部屋を使わせたりしたという。学習面では「コーラン(聖典)のアラビア語を勉強するため、なかなか宿題や家庭学習に手が回らない」との声があった。

宮城に約1700人

 MIAによると、2020年12月末時点の県の在留外国人2万2890人のうち約1700人がムスリムという。担当者は「各学校が悩みながらも、子どもたちの生活に配慮しようとする姿勢が伝わる」と話す。冊子は発行せずMIAのホームページで読むことができる。連絡先は022(275)3796。

給食や修学旅行について説明する事例集のページ
事例集を公開しているMIAのホームページ
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