桜や稲穂 季節を堪能 宮城のサイクリングロード(3)

 ロードバイクが人気だ。屋外で黙々とペダルを回すサイクリングがコロナ下に脚光を浴びている。手軽に楽しめる川沿いの道、アップダウンの激しい峠道。多種多様な宮城県内のコースから記者のお薦めを紹介する。

緑豊かな川辺の風景を楽しめる鳴瀬川サイクリングロード=4月19日

鳴瀬川サイクリングロード(美里)

 宮城県美里町は江合川と鳴瀬川に挟まれ、北西から南東に細長く延びた形をしている。町境を流れる鳴瀬川の堤防左岸に整備された全長約6・8キロのコースは、高低差が少ない。初心者でも季節を感じながら楽しめる。

 春は桜の名所として親しまれる鶴頭公園が見どころ。好天の日には川辺を彩る桜の向こうに、宮城、山形県境にまたがる船形山が見える。

 下流側の南郷地区は世界農業遺産「大崎耕土」の南端に位置する。広大な田園風景が広がり、秋になると黄金色の稲穂が揺れる。

 コースを整備したきっかけは、交通事故の死者数が過去最悪を記録した1970年前後の「第1次交通戦争」。江合川と鳴瀬川の流域1市4町が72年、安全な通学路の確保と住民の健康増進を掲げて協議会を設立し、6年後に完成した。

 コースは国道346号と交わる感恩橋までだが、道路は堤防沿いに東松島市の河口付近まで続く。コース整備から45年。自転車を見かけることはまれだが、朝夕の散歩やジョギングをする人が多い。

 町物産観光協会の渡辺新美会長は「美里にもサイクリングロードがあるということをアピールしたい」と話す。
(小牛田支局・横山浩之)

[メモ]町物産観光協会はJR小牛田駅構内の町総合案内所でレンタサイクル2台を貸し出している。料金は1回200円。鳴瀬川中流堰(ぜき)には休憩所もある。連絡先は町総合案内所0229(31)1801。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る