さよならSLシゴハチ 大崎・中山平温泉駅で解体始まる

解体作業が始まった中山平温泉駅のSL・C58形

 宮城県大崎市鳴子温泉のJR陸羽東線中山平温泉駅前に設置され、劣化が進む蒸気機関車(SL)C58形(愛称シゴハチ)の解体作業が始まった。大崎市が9日、着手した。

 市によると、アスベストの封じ込め作業は既に実施しているが、解体では車両を覆ってアスベストが飛散しないようにする。解体は7月末にも終了する見込み。

 中山平のC58形は1944年製。陸羽東線など東北各地を走り、73年に引退。翌74年に旧国鉄から旧鳴子町が無償貸与を受け、中山平温泉駅前に保存されてきた。風雨にさらされて劣化が進み、住民から撤去の要望が出ていた。

 大崎市には岩出山の城山公園と、古川の西古川児童遊園にもC58形が保存されている。中山平の車両が最も劣化が進んでいた。市は車両の劣化や維持経費の負担も考慮し、2023年度までに岩出山、西古川の順で解体する方針。

 大崎市の市民団体「陸羽東線シゴハチ歴史保存会」は市内のC58形の保存継続を要望。大場正明代表(34)は「解体は残念だが、地域の要望であれば仕方ない。岩出山、西古川では地域で保存を望む声が高まっている。市に2両の保存継続を求めていく」と語る。同会は市民参加で再塗装するなどして維持経費を抑えられると訴え、保存を求める署名活動を続ける。

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