ネコがマタタビの葉をかんだりなめたりして葉が傷つくと、ネコに幸福感をもたらし、蚊を遠ざける化学物質の放出量が増大することを、岩手大の宮崎雅雄教授(分子生体機能学)らの研究チームが突き止めた。蚊が媒介する病気の回避につながる習性は、ネコが進化の過程で身に付けたとみられるという。
研究チームは昨年、マタタビの葉から抽出した化学物質「ネペタラクトール」が、蚊を寄せつけないことや多幸感に関係するネコの神経系を活性化させるという研究結果を発表した。
ただ、肉食のネコがなぜマタタビをなめたり、かんだりするのかに関しては未解明だった。
宮崎教授らは今回、マタタビが傷つくことでネペタラクトールに加え、別物質の「マタタビラクトン類」の放出量が10倍に増え、成分比も変化することを発見した。
無傷の状態ではネペタラクトールが放出量の9割を占める。これに対し、傷ついた葉ではネペタラクトールとマタタビラクトン類の割合が、ほぼ半々程度に変わることが判明した。
これにより、ネコがマタタビに長時間、執着するようになり、危険なフィラリアなどをもたらす蚊を避ける効果が高まるという。
宮崎教授は「葉が傷つくことによる成分割合の変化が、ネコのマタタビ反応が強まることにつながっていると考えられる。学習や経験に依存しない本能行動であり、進化の過程で獲得したメカニズムだろう」と話す。
今後は、なぜネコ科動物だけがマタタビに反応するのかなどについて、研究を進めるという。
今回の発表は、岩手大と名古屋大、英リバプール大が共同で研究。米科学誌アイサイエンス電子版に発表した。
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