仙台・いちば歳時記 トルコキキョウ/米国原産 名付けは日本

白やピンクの単色のほか、白と紫の複色もあるトルコキキョウ。一重だけでなく八重咲きもあり、多様な用途に応える

 仙台市中央卸売市場に入荷する食材や花の魅力を季節ごとに紹介するシリーズ。今回は夏編をお届けする。

 まずは名前の由来。「トルコの花ですよね」と花卸業「仙台生花」(仙台市宮城野区)総務部課長の佐藤慎吾さん(34)に確認した。「その質問待っていました」と言わんばかりに「違います」とニヤリ。

 原産地は米国。花の形がトルコの人々が巻くターバンをイメージさせることに由来するという。

 では、名付けたのは米国人? そうしたら、またもや「違います」。何と命名は日本。品種改良が活発に行われた結果、色合いが鮮やかで日持ちに優れた日本生まれの花として、世界各地に広まったという。

八重咲きのトルコキキョウ=仙台市宮城野区の市中央卸売市場花き市場

 「人に花を贈るとき、迷ったらこの花です」と佐藤さん。色は青や黄、ピンクなどの単色のほか、白と紫などの複色も人気で、結果として「慶事にも仏事にも合う花」として知られる。

 佐藤さんは「バラやカーネーションほど知名度はありませんが、その姿は上品。私も妻に贈って喜ばれました」。

 花言葉は色によって異なる。紫は「希望」、ピンクは「優美」、白は「愛」。さて、あなたは何色。(池田旭)

[トルコキキョウ]仙台市中央卸売市場の2021年取扱量は213万本。全国から通年で出荷され、お盆のある8月が最も増える。宮城県では白石市や登米市などで栽培される。日持ちは10日~2週間。温度変化に強く、鉢物としても楽しめる。

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仙台・いちば歳時記

 109万市民の台所を預かる仙台市中央卸売市場には連日、新鮮な水産物や野菜、彩り豊かな花が入荷する。目利きのプロたちが推す四季折々の逸品に触れ、旬の魅力を味わいたい。


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