東北の津波浸水想定、分かりやすく 河北新報社が「マップ」公開 宮城除く5県分

河北新報社は、巨大地震によって最大級の津波が発生した場合の浸水想定をパソコン、スマートフォンに表示させるマップを作成した。1次データが得られなかった宮城を除く東北5県が対象。「河北新報オンラインニュース」で閲覧できる。
表示範囲、PCやスマホで操作可
想定される浸水深を8段階に色分けし、衛星写真に重ねた。パソコンのマウス操作やスマホの画面操作で表示する範囲を動かすことができる。衛星利用測位システム(GPS)搭載の端末では現在地を表示させることも可能だ。
自宅や職場など身近な場所の危険度を理解し、避難場所や避難時間などの事前把握に役立ててもらう狙いがある。
各県の津波浸水想定は千島海溝、日本海溝などを震源とする数百年に1度の地震を想定。津波襲来が満潮時間帯と重なったり、地盤沈下や防潮堤の損壊を伴うなどの悪条件を踏まえている。実際の津波は想定を上回る可能性がある。
公表済みの浸水想定図の基になっているシェープファイルを使用した。10メートル四方の浸水深が記録されたデータで、青森、秋田、福島3県は県などのホームページから取得。岩手、山形両県からは直接データ提供を受けた。宮城県については、シェープファイルを公表・提供していないため、マップに盛り込めなかった。
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