「夏の風物詩」待ちかねた若者らで飲食店活況 仙台七夕まつり初日の市中心部

 仙台七夕まつりが開幕した6日、仙台市中心部には「夏の風物詩」を待ちかねた人たちが繰り出した。新型コロナウイルス禍によって苦境が続いた飲食店や商店街は若者らで混雑し、店主らは「客足が戻った」と喜んだ。一方、中高年の利用が多いクラブの経営者は「感染対策を十分取っても動きは鈍い」と漏らし、明暗が分かれた。

若者らでにぎわう「元祖仙台ひとくち餃子あずま名掛丁店」=6日午後6時15分ごろ、仙台市青葉区中央1丁目

 「カンパーイ」。同日夜、青葉区中央の「元祖仙台ひとくち餃子(ぎょうざ)あずま名掛丁店」は若者で埋め尽くされた。

 まつり会場から近いため、午前中の開店時から客足が途絶えなかったという。

 居酒屋などを含めて計13店を経営するエムシス(青葉区)の滝川真雄社長(43)は「若者を中心に出足が良く予想以上の売り上げだ。この時期が一番の書き入れ時なので良かった」と笑顔を見せた。

 居酒屋「天ぷら酒場ててて天」などを営むクロールアップ(若林区)は、まつりの開幕前から来店客が増え、売り上げがコロナ禍以前の水準に戻ったという。

 6日も各店が混雑し、及川大生(たいき)社長(39)は「まつりの開幕によってさらに人の動きが加速してほしい」と望んだ。

 一番町四丁目商店街では、短冊に願い事を書いてもらう催しがあり、観光客らが長い列を作った。

 初めて来たという千葉県市原市の高校3年野口夢衣(めい)さん(18)は「みんなマスクをしているし、感染対策に不安はなかった」と熱気を楽しんだ。

 一方、50代以上の客が多いという青葉区国分町のクラブ「フェアリー小原」はコロナの流行「第7波」の影響で、客足が減ったままだという。

 宮城県が5日、「みやぎBA・5対策強化宣言」を出した直後でもあり、オーナーの小原由美子さん(62)は「今まで感染者数が増加すると来店客の数は必ず反比例して減っていた。十分に感染対策をしても年配の人の動きは鈍いままだ」と嘆いた。

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