「飛び地の茂庭、除外を」 宮城県、太陽光発電計画で意見書

宮城県村田町

 仙台市太白区茂庭地区に太陽光パネルを1枚、約11キロ離れた村田町菅生地区に8万枚以上を設置して電線で結ぶ大規模太陽光発電所(メガソーラー)の計画を巡り、宮城県は18日、茂庭地区を計画から外すよう求める意見書をホームページで公表した。

 異例の飛び地での発電は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に認定された時の高い売電価格を維持しようと計画されていた。茂庭地区が計画から除外された場合、売電価格は約3分の1に減るという。

 意見書は環境影響評価(アセスメント)に基づく手続きの一環。事業者には5日付、経済産業相には16日付で提出された。「パネル1枚分の発電量は、本事業の発電量にほとんど寄与しない」と明言。電線敷設工事で環境負荷が増加するとして、茂庭地区の除外を要請した。

 飛び地のメガソーラー計画を巡っては、仙台市の環境影響評価審査会の議論で、委員が「合法的かもしれないが、いびつな印象を受ける」などと指摘。市は7月26日、環境への影響を回避、低減できない場合は白紙撤回も含め、事業計画の見直しを行うよう求める意見書を県に提出していた。

 村田町が6月30日、県に出した意見書も、予定地の設定について「説明不足で根拠が曖昧だ」と疑問視。1986年8月の土砂崩れで死者が発生した事実に触れ、土砂流出や地滑りを懸念した。

 計画は茂庭地区にパネル1枚、菅生地区に8万3160枚の太陽光パネルを敷き、電線でつないで一つの発電所とみなす。出力は5万4886キロワットの見込み。2025年度に着工、28年度以降の稼働を予定する。

 FITによる茂庭地区での事業認定は14年。市の条例で大規模な開発ができないことがその後分かり、高い売電価格を維持するため、飛び地の計画に変更された。

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