晩夏の灯籠に思い託す 仙台・荒浜で灯籠流し、震災犠牲者らに祈り

東日本大震災の津波で大きな被害を受けた仙台市若林区荒浜地区の貞山堀で20日、灯籠流しがあった。
午後6時前から地区の元住民らが手作りした灯籠約100個が堀に浮かんだ。夕闇に包まれた水面をほのかな明かりが照らす中、集まった人は静かに震災の犠牲者や先祖を悼んだ。
午後7時半ごろには、地区の震災慰霊碑に刻まれた犠牲者の数と同じ192発の花火が打ち上げられた。
荒浜地区の灯籠流しは100年以上続く伝統行事。新型コロナウイルスの影響で昨年、おととしは規模を縮小したが、今年は3年ぶりに通常通り実施した。


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