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<防災士記者 新・備えのコンパス(1)>避難指示で安全な場所へ

 「最近、避難勧告という言葉を聞かないな」と思っている人はいないでしょうか。それもそのはず、避難勧告は2021年5月に廃止され、避難指示に一本化されました。

 避難指示が出たら原則、危険な場所から自治体の指定避難場所や安全なところにある親戚、知人宅などに速やかに避難する必要があります。

 ただし、既に水があふれていたり、大雨が降っていたりして、外出するのが危険な場合があります。そのときは建物の上階や、斜面から離れた部屋など、少しでも安全な空間に移動しましょう。

 命を守る上で重要な避難行動や自然災害に関わる用語は時々、見直されます。行政が周知するのはもちろん、住民も危機回避のタイミングを逃さないように、言葉の変更に気を付けたいですね。

 東北で今年、自然災害が相次いでいる。1月にトンガ沖から遠地津波が太平洋沿岸に到達した。3月は福島県沖を震源とする震度6強の地震が発生。7、8月は各地で水害が多発した。防災士でもある記者が、イラストとともに身を守るポイントを案内する。(須藤宣毅、瀬戸夕貴子)

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