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田んぼや用水路に行かないで<防災士記者が解説!備えのコンパス(3)>

 停滞する前線の影響で2021年8月中旬、西日本を中心に記録的な大雨が降りました。まるで梅雨に戻ったような長雨となり、各地で河川が氾濫し、浸水被害が発生しました。

 氾濫すると低い土地は、辺り一面が濁った水で覆われて川のようになります。道路や側溝の区別がつかなくなるほか、足元に何があるかも分かりません。深みにはまったり、つまずいたりすると命に関わります。

 広島県では同月14日、80代男性が「田んぼの水を見に行く」と家族に告げて自宅を出た後、行方が分からなくなり、4日後に遺体で見つかりました。

 大雨が降ると大切に育てた作物が大丈夫か心配になります。同じように大雨の中、田んぼなどの様子を見に行ったとしたら、残された家族は気が気でないでしょう。自分だけでなく大切な家族のためにも、安全第一で行動してください。

 東日本大震災後、全国各地で風水害、地震、噴火が発生している。さまざまな自然災害から身を守るポイントをまとめたイラストとともに、防災士でもある記者が、災害の注意点や身を守るための行動などを解説する。
(須藤宣毅、瀬戸夕貴子)

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