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<防災士記者 新・備えのコンパス(14)>避難場所と避難所、役割に違い

 避難場所と避難所は響きが似ていますが、役割は違います。混同すると身を危険にさらす恐れがあるため、注意が必要です。

 避難場所は、災害で危険が切迫した状況において、生命の安全を確保することを目的とした緊急に避難する際の避難先です。洪水と津波では、図記号のデザインが異なります。

 一方で、避難所は災害の危険性がなくなった後に、自宅が被災した人や、災害により帰宅が困難となった人が、一時的に滞在することを目的とした施設です。図記号には建物が描かれています。

 施設によっては避難場所と避難所を兼ねているところもあります。浸水被害が懸念される地域で、避難場所が高台、避難所が平地といったケースでは、意味を取り違えると危険です。災害が起きる前に、ハザードマップや施設の表示板で確認しておきましょう。

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