地域拠点の門出祝う 女川・上二区集会所、引き渡し 防災機能を強化
老朽化のため立て替え工事を行っていた女川町鷲神浜の集会所「上二区集会所」が完成し、13日に現地で鍵の引き渡し式があった。災害時の停電などに備え、太陽光発電設備と蓄電池を確保。関係者約10人が出席し、防災面の機能を強化した地域の拠点施設の新たな門出を祝った。
新集会所は木造平屋で延べ床面積210平方メートル、総工費は約1億780万円。2022年度電源立地地域対策交付金を活用して整備した。設計段階で住民の意見を取り入れ、外倉庫の設置や出入り口近くに広い調理スペースなどを備えた。
須田善明町長は「他の地区のモデルケースになるように、さまざまな活動で使ってほしい。満足いく施設になるように、行政もできる限りサポートしていく」とあいさつ。上二区の木村幸良区長(75)に鍵のレプリカを手渡した。
木村区長は「集合住宅の完成や新築の家が増えたことで、地区になじみの薄い人も増えた。集会所を中心に人が集まり、交流の輪が広がる取り組みをしていきたい」と話した。
立て替え前の上二区集会所は1995年に利用が始まり、地区の夏祭りや総会などで利用していた。
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