児童の考える力、引き出す 前東松島市教育長・工藤さんが模範授業 女川小
女川町女川小(児童214人)で13日、児童の学力や教員の指導力向上を目的とした研修会(町教委主催)があり、前東松島市教育長の工藤昌明さんが模範授業を行った。児童の考える力を引き出し、他者の意見から学びを深める授業づくりを公開。同小の教員や町教委の関係者らが参加した。
国語の授業では、民話「かさこじぞう」を取り上げ、2年2組の児童約20人に段落の付け方を指導し、物語の登場人物の心情を読み解くよう助言した。
工藤さんは「おじいさんは、なぜかさを売ろうと出かけたのか」「かさをお地蔵さんにかぶせて帰ったことについて、おばあさんは何と言ったかな」と、児童のノートを確認し、重要な場面を教えて回った。発想や言葉遣いを褒めるなど一人一人に声もかけた。
教員への指導としては「黒板の文字を読む時は教科書を閉じて目の前に集中させるといい」「全体に目を配り、発言する児童に偏りが出ないようにしてほしい」などと伝えた。
工藤さんによる模範授業は21日まで計5回行い、各回の授業後に教員らにアドバイスする。最終日は女川小・中の教員を対象に「教育講話」も実施する。
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