「新しい東北」復興・創生の星顕彰 木の屋石巻水産が選出
復興庁が東日本大震災からの復興や地方創生に貢献した団体・個人をたたえる、本年度の「新しい東北」復興・創生の星顕彰に、石巻市魚町1丁目の水産加工会社「木の屋石巻水産」が選ばれた。
木の屋石巻水産は震災の津波で本社工場が全壊。再建に当たり、災害リスク分散などのため沿岸部と内陸部に製造拠点を分割した。地元資源を生かして積極的に新商品を開発するほか、販促活動に地元アイドルグループを起用するなどして課題だった若年層の取り込みを図っている。
顕彰式が12日に仙台市宮城野区のホテルであり、木村優哉社長(38)が渡辺博道復興相から顕彰状を受け取った。木村社長は「選出は大変光栄。今後も型にはまらず、時代に合った商品づくりにチャレンジし続けたい」と語った。
各顕彰団体から活動説明を受けた渡辺復興相は「大きな目標を達成しようという心意気を感じた。皆さんの力が今後ますます大切になる」と激励した。
顕彰は2016年度に始まり、本年度で7回目。今回は応募90件の中から、宮城・福島・岩手3県の10団体が選ばれた。
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