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「幸せの黄色いハンカチ」今年は900枚 3.11向けて準備進む 園児ら作業

昭和女子大の学生(左から2人目)に見守られながら作業する子どもたち

 女川町民有志でつくる「女川裏方一座」が、東日本大震災から12年となる3月11日にJR女川駅前で、復興への願いや古里に対する思いがつづられた黄色いハンカチを掲揚する。取り組みは「幸せの黄色いハンカチプロジェクト」の名前で2018年に始まり、毎年、地元住民らの協力を得て枚数を増やしてきた。6回目の今年は900枚になる予定で準備を進めている。

 21日は裏方一座代表でプロジェクト委員長を務める加納純一郎さん(72)と、震災の復興支援を通じて女川町と交流がある昭和女子大(東京)の学生5人が町しおかぜ保育所を訪問。年長児20人と作業した。

 子どもたちは自分の顔や虹、好きなアニメのキャラクターなどを描いた。「女川頑張れ」「天国の人も元気でいてね」といった言葉を書いた子もいた。

 作業を手伝った昭和女子大3年の八反田彩希さん(21)は「まだ小さいのに、震災がどんなものかを理解しているように見えた。首都圏で震災が話題になることが減っているので、風化させないようにしたい」と話した。

 加納さんも「大人になる前から被害の大きさや復興について知っておくことも大事なこと。掲揚する日には他の人が描いたハンカチも見てほしい」と語った。

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