いらっしゃいませ＞女川ラーメンあらどっこい（石巻市三和町）

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＜コクあるスープに改良＞

　２０１９年から女川町や石巻市を中心にキッチンカーで営業していたラーメン店が２２年８月、市内に店を構えた。しょうゆ（８２０円）、塩（９２０円）、塩豚骨油そば（９８０円）、冷やし汁なししょうゆ（７８０円）と多彩なメニューが並ぶ。特に力を入れるのはスープとチャーシューだ。

　女川町出身の店主遠藤憲恒さん（３９）は「老若男女に飲み干しやすいようなスープを目指している」と話す。アサリやサンマを使い、コクを楽しめるよう改良を重ねた。チャーシューは仕込みに約６時間かける。柔らかさや食べやすさを意識し、厚さを５ミリほどに統一するなど、こだわりを見せる。「意味のある手間はかけたい」と語る。

　夜営業ではヒラメのえんがわや季節の刺し身を中心に、地元の魚介類も提供する、アットホームな雰囲気のラーメン居酒屋になる。

　キッチンカー営業を始めたきっかけは、市や町の中心部以外の人たちにも届けたいとの思いからだった。現在も依頼があれば老人ホームや障害者施設などに出店する。

　「エンターテインメントの感覚に近い。来て良かった、また来たいと思ってもらえるような一杯にしたいですね」
（本）