県の津波浸水想定踏まえ、避難計画改訂 東松島市防災会議 市、状況など報告
東松島市は2月27日、市防災会議を市役所で開き、県が昨年5月に公表した最大級の津波浸水想定を踏まえた津波避難計画の改訂状況などを説明した。
会議には国や県、警察、消防などの関係者で構成する委員ら約30人が参加。会長の渥美巌市長は「東日本大震災時より浸水想定区域が拡大されている。今後の対策として、まずは津波避難タワーと避難道路を計画していることをご理解いただきたい」と述べた。
津波避難計画の改訂案では、津波警報などが発表された際の避難対象地域を(1)津波注意報と津波警報は海岸防潮堤より海側(2)大津波警報は新たな津波浸水想定の区域内-とし、震災後に防潮堤の整備が進んだことを踏まえた。
津波から避難する目標地点には、避難対象地域の外側や指定避難所などを設定する。避難方法は、自宅から目標地点までの距離が1キロ以内の人は原則徒歩避難、徒歩避難が難しい人は自家用車も可とした。1キロを超える場合は徒歩避難の困難地域となり、自家用車による避難とした。
津波避難施設などの整備方針の説明もあり、矢本運動公園内の津波避難タワー整備や、一時避難場所となる駐車場を建設予定の道の駅隣接地に整備する計画、避難路の確保策として既存道路の拡幅などを挙げた。
市は津波避難計画の改訂などに関し、各地域の自主防災会長や自治会長を対象とした説明会を6日から開き、参加者の意見などを計画に反映する方針。
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