ギンザケ「金華ぎん」 石巻魚市場、県内トップ切り入荷 海水温高く成育順調
石巻魚市場に3日、今シーズンの県内トップを切って養殖ギンザケが入荷した。今年の受け入れは海水温が高く、成育が順調で例年より10日ほど早まった。早朝から氷締めされた「金華ぎん」が次々と運び込まれ、市場が活気づいた。
初入荷したのは、石巻市鮎川浜の文丸水産の約7トン。自動選別機でサイズごとに仕分けられた後、入札にかけられた。重さは1.2~1.5キロが主体で、1キロ当たり1200円の高値で取引された。
国内産の養殖ギンザケはウクライナ情勢の影響などで需要が高まっている。丸富水産(石巻市湊西2丁目)の渡辺祐輔社長は「色味や脂乗りなど全てがいい。輸入ものではなく宮城のギンザケを広めたい」と話した。
石巻魚市場の佐々木茂樹社長も「待ちに待ったシーズンの到来。近年は若年層をはじめ多くの人から、養殖のサケが注目されている。期待に応えるため、市場として受け入れに力を入れていく」と語った。
魚市場では、昨年、主力魚種の一つのサバ(42億円)を抑え、養殖ギンザケ(48億円)が最も売れた。今シーズンは5500トンの入荷を見込んでいる。
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