看板「がんばろう!石巻」を塗り替え 石巻中生、作業に協力
東日本大震災から11日で12年になるのを前に、石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園内の「がんばろう!石巻」看板の塗り替え作業が4日に行われた。市石巻中総合文化部の生徒13人が参加した。
看板は震災発生から1カ月後、門脇町で配管工事業を営んでいた黒沢健一さん(52)=「がんばろう!石巻の会」事務局長=が、津波で流失した店舗兼自宅跡地に設置し、以来地域を励ましてきた。現在の看板は2021年に市門脇中の生徒らの協力で作り替えた3代目。
生徒らはペンキで記された文字を一つ一つ丁寧に塗り直した。1時間半ほどで作業を終えると、黒沢さんは「今月11日には看板の前で追悼が行われる。その日に備えて塗ってもらい感謝します」とお礼を述べた。
作業に参加した1年戸田歩希さん(13)は震災当時1歳で被災の記憶はなく、食料支援などを受けたことを伝え聞いている。今後の地域について「頑張って発展して、海の街らしさが出た石巻になってほしい」と話した。
生徒らは作業後、祈念公園内にあるみやぎ東日本大震災津波伝承館で県内の語り部による講話を聞いた。
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