女川漁港に春 桜色のイサダ、初水揚げ 「スタートまずまず」
女川町の女川魚市場に6日、三陸に春を告げるイサダが今季初めて水揚げされた。市場はイサダの桜色に彩られ、一足早い春の雰囲気に包まれた。
漁は1日に解禁されたが、強風の影響などで実際の漁は3日に始まった。この日は雄勝湾周辺で漁を行った19隻がほぼ満船で帰港するケースが多く、計約150トンを水揚げ。1キロ当たり78~68円で取引された。
第66大国丸(9トン)=石巻市=の船員遠藤司さん(38)は「近年、不漁が続いていたので心配していたが、まずまずの量が取れて安心した。漁場も近くだったので、この状態が続いてほしい」と話した。
イサダは、体長2センチ余りのオキアミの一種で、ふりかけをはじめとする食料のほか、養殖や釣りの餌としても使われる。女川魚市場には昨年2700トン(2億3000万円)が水揚げされ、今年も同等の漁獲量になると見込んでいる。
魚市場の丹野秀之専務は「スタートとしてはまずまずで、好調を維持しているイワシと共に長く揚がってくれることを願う。イサダを餌にする魚も周辺にいると考えられるので、他の漁にもいい影響が出てほしい」と期待した。
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