感謝の映像に恩師感激 渡波中3年生、卒業式後にサプライズ上映
石巻地方のほとんどの中学校で8日、卒業式が行われた。卒業生は新型コロナウイルスに振り回され続けた3年間を振り返り、恩師や仲間に感謝しながら希望を胸に旅立った。
石巻市渡波中(生徒293人)では、3クラス95人の卒業生が担任と学年主任の計4人の教員に感謝の思いを伝えようと、卒業式後にサプライズのプレゼントを用意した。
校舎1階ホールで、生徒たちが先生たちに内緒で撮影し制作した映像を上映した。題して「感謝のアディショナルタイム」。上映時間は約25分。担任らを似顔絵のイラスト入りで紹介し、生徒たちが感謝のメッセージを伝えている。「先生は優しい。一人一人のことを見てくれている」「親身に話を聞いてくれて、ありがとう」「授業が分かりやすく楽しかった」…。
卒業生の粋な計らいに教師は感激。それぞれ感想を述べ、3年2組担任の鎌田麻里教諭(25)は「生徒と年が近くて威厳はないが、渡波中で学んだことは一生忘れない」と話した。
編集作業には市稲井小学校運営協議会会長の玉上雅則さん(48)が協力。映像のDVDは生徒代表から花束と一緒に恩師に送られた。
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