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成功条件は「野心」「情熱」 サッカー元日本代表・福田さん、東松島で講演

当時の日本代表チームの写真をバックに「野心」と「情熱」を持ち続けることの大切さを説く福田さん

 サッカー元日本代表で、現在は解説者として活躍する福田正博さんを講師に招いた文化講演会が5日、東松島市コミュニティセンターであった。

 福田さんは1989年に三菱(現J1浦和)入り。95年には日本選手として初めてJリーグ得点王に輝いた。「目標達成への道のり」の演題で講演した。

 2002年に36歳で現役を引退した福田さんは、当時のJリーグ平均より10年長くプレーしたことに触れ、「プロスポーツ選手ならば、成功の一つの定義として、どれだけ一線、現役でやれるかかがプロとしての価値だと思う」と持論を展開。同級生で56歳の今なおポルトガルでプレーする三浦知良さんをたたえた。

 成功を収める条件として「野心」と「情熱」というキーワードを上げた。競争が激しいサッカー界では、目標達成で満足するような選手は流れ星のように消えるといい、「野心と情熱を持ち続け、時間を費やし、(練習などに)打ち込むことが大切」と、体験を交えて力説した。

 「好きなものに出合えたら、情熱は内から沸いてくる。自分はサッカーに出合い、情熱を傾けることができた」と語り、次代を担う子どもたちに、いろいろな機会を与える必要性を説いた。

 初めて日本が優勝した1992年のアジアカップ当時の日本代表メンバーや、93年にスタートしたJリーグ、現役時代の写真などをスライドで紹介。三浦さん、2歳年下の森保一日本代表監督らとのエピソードも披露し、出席した約50人を沸かせた。

 文化講演会は市コミュニティセンターの2022年度事業の一環。

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