石巻地方の震災伝承施設、来館・参加者25万人超 過去最多
石巻市の公益社団法人「3.11メモリアルネットワーク」は、岩手・宮城・福島の3県で東日本大震災の伝承に取り組む施設、団体が2022年に受け入れた来館者・震災学習プログラムの参加者数を発表した。震災伝承施設の増加で、来館者数は3県で114万9025人、石巻地方では25万5966人を数え、どちらも過去最多となった。
同法人の「2022年東日本大震災伝承活動調査」で分かった。調査はメールで依頼し、3県の25団体35施設から回答があった。
石巻地方からはみやぎ東日本大震災津波伝承館、MEET門脇など11施設、大川伝承の会、石巻観光ボランティア協会など7団体が回答した。石巻地方の震災学習プログラム参加者は2万5949人で、前年から約21%増加した。来館者は前年の17万3152人より約48%増加した。
3県全体の震災学習プログラム参加者は15万7594人で、前年から約41%増加。新型コロナウイルス流行による外出控えが起こる前の19年と比較すると約91%まで回復した。コロナ禍対策で広まった「オンライン語り部」の参加者1万8104人を合わせれば微増となった。
同じく来館者は前年から約40%増加した。昨年公開が始まった石巻市震災遺構「門脇小」や伝承施設「南三陸311メモリアル」など、新たな施設の開設が後押ししたとみられる。
調査結果は同法人のウェブサイトで閲覧できる。
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