牡鹿半島の魅力見て、食べて満喫 バスツアー好評 石巻フードツーリズム研究会
石巻市の異業種連携組織「石巻フードツーリズム研究会」が4日、牡鹿半島を巡るバスツアーを開いた。「石巻の春の海産物を浜で知って・学ぶ」をテーマに、ご当地グルメや旬の食材、歴史、アートなど、地域の魅力を紹介した。
県内外から29人が参加。JR石巻駅を出発し、慶長遣欧使節船「サン・ファン・バウティスタ号」の出帆地とされる月浦や、白鹿のアート作品「White Deer」などを巡った。
荻浜公民館での昼食には石巻焼きそばや石巻おでんのほか、旬のワカメとカキを用意。おでんにはツアー限定の具材として「石巻産ギンザケのつみれ」も加えた。朝収穫したばかりのワカメはしゃぶしゃぶにし、参加者たちが熱湯にくぐらせて鮮やかな緑色に変わる様子や調理したての味と食感を楽しんだ。
石巻魚市場前社長で研究会の須能邦雄会長が石巻魚市場に水揚げされる魚について説明。石巻専修大の鈴木英勝准教授が各グルメの特徴などを紹介した。
岩沼市から妻と参加した団体職員伊藤真さん(71)は「ワカメのしゃぶしゃぶは初めて。肉厚で歯応えがあり驚いた。産地ならではの体験ができた」と振り返った。
研究会は「駅からハイキング」と題し、2016年から14回、徒歩でのツアーを実施。半島部の魅力も発信しようと、今回初めてバスツアーを企画した。須能会長は「地域の活性化につながるよう、地道に取り組みを続けたい」と話した。
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