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音楽に合わせ「書」で追悼 書家千葉さん、14メートルの紙に揮毫 道の駅・硯上の里おがつ

ピアノや歌に合わせて書が記された追悼会

 東日本大震災の犠牲者を悼む「音楽と書による追悼会」が12日、石巻市雄勝町の道の駅「硯上の里おがつ」で開かれた。石巻市の書家千葉蒼玄さんと、東京都のシャンソン歌手桜彩さん、福岡県の作曲家・ピアニスト岩崎大輔さんが出演した。

 桜さんが震災復興への思いを込め作詞し、岩崎さんが作曲した「祈りを捧(ささ)げる」を歌った後、「色即是空」「空即是色」に合わせて千葉さんが約14メートルの長さの紙に揮毫(きごう)した。180センチ程度の紙には「アメイジンググレイス」に合わせ「愛」、童謡の「ふるさと」の3番の歌詞を記した。

 千葉さんは「ふるさとの歌詞から、雄勝の自然の清らかさや多くの人が土地を離れてしまったことをイメージし、いつの日からまた帰ってこれるようにという思いを込めた」と話した。

 桜さんは2012年に石巻市を訪れてコンサートを開催。以降もチャリティーコンサートを東京都内で毎年開いてきた。「12年のコンサートでは大変な状況下でも世代を問わず多くの人が聴いてくれて感動をもらった。今後も復興に助力できる活動を続けていければ」と語った。

 追悼会は毎日新聞社などが主催。11日には石巻市日和が丘2丁目の鹿島御児神社でも開催した。

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