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芸術の力、被災地後押し 石巻で名曲演奏 市民交響楽団らも参加

垣内さんの指揮に合わせてオーケストラが名曲を演奏した

 東日本大震災からの復興を願う演奏会(実行委員会主催)が12日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)であった。ピアニストの森本美帆さんや指揮者の垣内悠希さんらが出演。「涙が出るほど美しい名曲」を会場に響かせ、来場した市民ら約700人を励ました。

 「新たな出発」をテーマにした2部構成で、第1部は森本さんがピアノ演奏を披露。リストの「コンソレーション」やショパンの「ノクターン」など、全10曲を優雅に奏でた。

 第2部では、石巻市民交響楽団と全国から駆け付けた応援演奏者でつくる「特任オーケストラ」が、垣内さんの指揮に合わせて3曲を演奏。アンコールではエルガーの行進曲「威風堂々」を力強く響かせた。

 友人らと来場した同市の奥津かつ子さん(78)と木村千代子さん(77)は「とてもすてきだった。地元で美しい演奏を聴くことができてうれしい」と声をそろえた。

 トルコ・シリア大地震の被災地を支援しようと、会場に募金箱を設置。実行委は13日、寄せられた寄付金5万1836円と演奏会の収益の一部20万円を市に寄託した。日本赤十字社を通して被災地に届けられる。

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