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サックス日本一 石巻西高3年の菊地さん、3度目 春爛漫オケで腕磨く

3度目の日本一を喜ぶ菊地さん

 石巻西高3年の菊地恋さん(18)が、全国から参加者を募る「第9回Kサクソフォーンコンクール」の動画審査部門高校生の部で1位を獲得した。高1、湊中3年の時と合わせて3度目の日本一に輝いた。

 コンクールはホール審査と動画審査の2部門があり、それぞれ小・中学生、高校、大学・一般、アマチュアの部に分かれ、予選と本選で審査を受ける。9日に結果が発表された。

 菊地さんが石巻市湊中吹奏楽部に所属時の顧問で、現在は同市万石浦中で講師を務める加藤仁久(よしひさ)さん(68)が、菊地さんが1月のコンサートでバッハ作曲「ガボットenロンドー」をソプラノサックスで演奏した動画を予選に提出した。

 菊地さんは「コンクールに出すと聞いていなかったので驚いた。本選は母がピアノの伴奏をしてくれたので、フレーズ感や息をするタイミングを1週間程度で調整した」と振り返る。

 湊小5年生からサックスを始めた。加藤さんが主宰する「春爛漫(らんまん)オーケストラ」に参加したのがきっかけ。6年からは石巻ジュニアジャズオーケストラにも加わった。「ポップスを吹く際にジャズの奏法を使うなど、表現の幅が広がった。春爛漫オーケストラには音大出身者など上手な人たちがいるので、いい経験になった」と話す。

 高校進学時はジュニアジャズと吹奏楽部入部で悩んだが、ジュニアジャズでの活動を選んだ。吹奏楽部とも交流があり、アンサンブルコンテストなどに参加した。動物園の飼育員を目指し、千葉県の専門学校に進学する。学校内のサークルや関東の知人と演奏活動を続けるという。

 菊地さんは、25日午後7時から仙台市青年文化センターで開かれる春爛漫オーケストラのコンサートや、5月に石巻市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)であるコンサートに出演する予定。

 「自分の演奏を聴いてもらえるコンサートが好き。地元で演奏できる機会には積極的に参加したい」と笑顔で語った。

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