「忘れない」大切さ、再確認 石巻で3.11ウオーキング
東日本大震災の追悼と心の復興を祈念した「3.11忘れないウオーキングin石巻」が11日、石巻市内で行われ、石巻地方や県外から集まった45人が門脇地区などを巡る8キロのコースを歩いた。
NPO法人石巻スポーツ振興サポートセンターが主催。同市中央3丁目のスポーツショップマツムラを発着点に、北上川右岸堤防を歩いて日和山を目指し、石巻かわみなと大橋を渡って湊地区を歩いた。
参加者は道中、市震災遺構「門脇小」や石巻南浜津波復興祈念公園に立ち寄り、津波の脅威を改めて学んだ。
初めて参加した同市前谷地の主婦(64)は「今日は天気が良く12年前のことが想像できない。震災後に生まれた子どもたちにあの日のことを知ってほしい」と話した。
ウオーキングは被災地支援に訪れていたボランティアらに街の様子を案内するため2012年に始まった。同法人の松村善行事務局長(80)は「街は整備されたが復興したかといえばひっかかる。ちょっとの判断の差が生死を分けたことを伝えていかなければならない」と述べた。
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