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学習や相談のびのび 不登校対応の支援拠点開所 東松島・旧蔵しっくパークを活用

酒蔵だった建物を活用した
利用が始まった東松島市教育支援センター

 東松島市教育支援センター「ひがまつBASE」が同市矢本の旧蔵しっくパーク内に開設され、10日に利用が始まった。不登校傾向の児童生徒らへの対応に当たり、子どもたちの学習や自立のサポート、居場所づくりに取り組む。JR仙石線矢本駅前にあった「市子どもの心のケアハウス」が移転し、機能を拡充して再スタートした。

 センターは酒蔵を改修して「ふれ愛市民活動プラザ」として使われていた施設を活用。勉強や読書、軽運動をして過ごす「イートっ子ルーム」を中心に、相談室や研修室があり、屋外には栽培活動ができるよう畑を設けた。教員経験者が務める「学び指導員」や「心のケア相談員」らスタッフ4、5人が常駐する。

 2018年6月に開所した子どもの心のケアハウスはこれまで、テナントに入居して運営していた。移転により広々とした空間が使えるようになった。

 従来から取り組む学習や自立のサポート、子どもたちの居場所づくり、児童生徒や保護者の相談対応のほか、家庭訪問などに一層力を入れる。教員、保護者の研修会や情報交換会を開くスペースも確保された。

 三玉学所長兼スーパーバイザーは「施設が広くなり、見学した子どもたちものびのびと過ごしていた。楽しく活動できるように工夫し、気軽に利用してもらいたい」と話した。

 市教委の村岡太学校教育管理監は「スタッフも増え、さまざまな相談に対してサポートできる態勢になった。子どもたちはもちろん、保護者にとっても安心して頼れる場所にしていきたい」と語った。

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