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思い、つながれ 碑巡りの地図(5)女川 中心部エリア

 東日本大震災では自治体や寺院をはじめ、さまざまな団体、個人が無念の死を遂げた人々への思いをつなげようと慰霊碑を建立、あるいは未来への教訓を刻んだ伝承碑を作った。石巻地方の追悼の場所を巡る。

(1)女川町慰霊碑

女川町女川1丁目(女川町役場)
建立:2018年10月

犠牲となった町民の名前が刻まれた慰霊碑

 女川港を望む高台の町役場敷地内にある。慰霊碑はアーチ状で、幅27.5メートル、高さ1メートル、奥行き1.6メートル。稲井石を積み重ね、表面は黒御影石で仕上げ、亡くなった町民ら854人の名を刻んである。

(2)おんまえや慰霊碑

女川町黄金
建立:2019年11月

前社長や従業員らを追悼する慰霊碑

 津波で店舗が全壊したが、2020年3月、震災前と同じ場所で9年ぶりに再開した町内唯一のスーパー「おんまえや」。犠牲になった前社長をはじめ経営者家族、従業員ら9人の冥福を祈る。駐車場隅にある。

(3)七十七銀行遺族会慰霊碑

女川町黄金
建立:2022年5月

遺族らが建立した慰霊碑

 七十七銀行女川支店の屋上で津波にのまれた行員ら12人(行方不明1人)の霊を弔う。遺族らが支店跡地に近い民有地を買い取り、それまで町有地にあった慰霊碑を移設し「女川いのちの広場」と名付けた。石碑には制服姿の男女行員が彫られ、3月11日に朝日が昇る方向を向く。銀行側の慰霊碑は現女川支店にある。

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