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学童保育の質向上へ 石巻市、連絡アプリを活用 出欠やお知らせ送信

タブレット端末にQRコードをかざして入室手続きをする児童ら=13日、須江地区第1放課後児童クラブ
アプリの出欠連絡ページ

 石巻市は本年度、市内全ての放課後児童クラブで、スマートフォンなどのアプリで出欠連絡やお知らせの一斉送信などができる保育・教育施設向け情報通信技術(ICT)システム「コドモン」の活用を始めた。職員と保護者のスムーズな情報共有や施設の業務効率化を図り、保育の質向上につなげる。

 同市では51カ所の放課後児童クラブに小学1~6年生約2000人が在籍しており、保護者の就労状況の多様化などを踏まえて導入した。保護者は無料アプリに登録して利用する。

 アプリから子どもの欠席・早退などの申請ができる。児童それぞれにQRコードを割り当て、入退室時に施設のタブレット端末にかざすと保護者に通知される。連絡帳機能もある。施設からのお知らせや災害時の緊急連絡も一斉送信でき、施設と保護者がリアルタイムで情報共有できる。

 職員の電話対応が減ったり、手作業でまとめていた児童の出欠記録が自動集計されるなど業務効率化も期待できるという。

 須江地区第1・第2放課後児童クラブの支援員佐藤裕美さんは「アプリの導入で、保護者からの連絡事項を職員間で共有しやすくなった。電話対応などが減り、子どもと向き合える時間が増えた」と歓迎する。

 斎藤正美市長は「システムの導入が、本市が目指す『ICTを活用した、安心して子育てできる体制づくり』に寄与する」と語る。

 システム使用料は月約50万円。システムの運営会社(東京)によると、コドモンは2月末時点で全国の幼稚園や児童クラブなど約1万4000施設が導入している。

 市は公立保育所と子ども園の計22施設でも本年度、同様のシステム「うぇぶさくら」を導入した。

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