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太鼓の音色でにぎわい演出 鹿嶋ばやし山車まつり、4年ぶり 石巻・広渕地区

華やかな山車が地区を練り歩いた

 石巻市広渕地区で16日、伝統行事「河南鹿嶋ばやし山車まつり」(実行委員会主催)があった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が続き、開催は4年ぶり。おはやしの音色と共に華やかな2台の山車が地区を練り歩き、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願った。

 NHK大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、徳川家康と妻の瀬名が岡崎城へ向かう姿を表現した「ミニ山車」と、太公望をテーマにした「花馬車」が登場。そろいの法被を着た同市広渕小の6年生や卒業生らが乗り込んでおはやしを奏で、下級生や保護者らが山車を引いた。

 おはやしの音色に誘われて沿道には多くの住民が並び、4年ぶりの行列を見守った。同市広渕新田の主婦大原きゑ子さんは「きれいな山車だった。昔から見ているので、祭りが復活してうれしい」と笑顔だった。

 新型コロナの感染状況を踏まえ、祭りの開催を決めたのは2月。準備期間が限られ、最も大きな「本山車」は運行を見合わせた。装飾用の花などは住民らが手分けして準備した。

 広渕小6年生は祭りに向け、おはやしを猛特訓した。春休み中も集まり、新学期は夜間練習にも励んだという。総リーダーの佐藤天真君(11)は「地域の皆さんに楽しんでもらいたいと思いながら演奏した。みんなで頑張れた」と話した。

 西村弘実行委員長(68)は「地区の皆さんの協力があって開催できた。今後も伝統を守っていきたい」と語った。

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