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平和の願い訴え ウクライナから避難のイリナさん、石巻母親連絡会で体験明かす

1時間にわたって講演した(奥左)

 ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナから石巻市に避難しているイリナ・ホンチャロヴァさん(63)の講演会が4月29日、石巻市中央2丁目の市かわまち交流センターであった。イリナさんが旧ソ連時代の実体験や開戦時の様子について語った。

 市民団体「石巻母親連絡会」の学習会の一環。イリナさんはウクライナ出身の高橋旺礼南さん=仙台市=の通訳で、旧ソ連のプロパガンダや同化政策について1時間にわたり話した。

 2014年のロシアによるクリミア併合や昨年からの軍事侵攻に話が及ぶと、イリナさんは時折ため息をもらし「このような規模で侵攻されるとは予想できなかった」と述べた。

 イリナさんは「今この瞬間にも戦地で誰かが命を落としている。ロシアのように戦争を起こす国家から利益を得たり、関わったりしてはいけない」と話した。

 中山悦子会長は「つらい心の内を話していただき勉強になった。いかに国家の軍備拡張を止めるか考えていきたい」と語った。

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