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復興の願い込め、自転車で800キロ 「ツール・ド・東日本」 震災遺構の見学も

門脇小を出発するツール・ド・東日本の参加者

 茨城県鹿嶋市の鹿島神宮から八戸市の蕪嶋(かぶしま)神社までを自転車で走る「ツール・ド・東日本 鹿嶋to八戸800km」(鹿八実行委員会主催)が3日、石巻市入りし、同市門脇町4丁目の市震災遺構「門脇小」を訪れた。

 ツール・ド・東日本は東日本大震災の復興支援を目的に2014年から開催し9回目。山口県、栃木県など全国各地から7人が参加した。今回はプレイベントで4月29日に東京都墨田区のJR両国駅から鹿嶋市までを走行した後、30日に鹿島神宮を出発。日立市、富岡市などを経由し、2日に東松島市矢本に宿泊し、3日に門脇小を訪れた。

 初めて参加した対馬伸也さん(49)=神奈川県藤沢市=は、自身の小学校の思い出と門脇小が重なり「割れてしまった校歌の石碑を見て、涙が出てしまった」と目を潤ませた。

 旅行会社を経営する実行委員長の岡田繁さん(62)=千葉県白井市=は「いくら建物が新しくなっても人が来ないと意味がない。観光客を送り込むことが観光業にできる復興支援だ」と語った。

 一行は門脇小を出発し、登米市、気仙沼市を経由しゴールを目指した。

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