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カタールに興味津々 女川小・中で勉強会 町の復興、後押しが縁

児童生徒がカタールとのつながりについて学んだ勉強会

 女川町女川小・中(児童214人、生徒101人)は4月28日、東日本大震災からの町の復興を後押ししたカタールについて学ぶ勉強会を開いた。全児童・生徒が参加。水産と教育の分野での支援に関する講話を聞き、中東の国とのつながりに理解を深めた。

 女川中卒業生の山内友結さん(石巻高2年)と、女川魚市場買受人協同組合の石森洋悦理事長が講師を務めた。山内さんは昨年11月、サッカー日本代表のサポーターら有志でつくる「トモにカタールへ実行委員会」の招待で、ワールドカップカタール大会を現地で観戦した。

 試合の勝敗に関わらず、スポーツで世界が一つになることを実感した山内さん。10日間滞在し、現地の大学生に英語で震災の被害や復興の歩み、地元の町並みなどを紹介する機会もあった。「皆さんのおかげで新しい女川に生まれ変わった」と感謝を伝えたという。

 石森理事長は2012年に町内に完成した大型冷蔵庫「マスカー」と、女川小・中校舎の建設費をカタールが支援したことを説明。「皆さんの生活に深く関わっている国。新型コロナウイルスが終息し、安心して行けるようになったら現地を訪れてお礼をしてほしい」と呼びかけた。

 児童生徒を代表し、女川中3年の遠藤日菜子さんが「遠く離れていても気に掛けてくれたことがうれしい。このつながりをずっと大切にしていきたい」と感想を述べた。

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