顔見える関係へ 学校運営協議会委員を生徒に紹介 東松島・矢本二中
多方面から学校経営に参画してもらおうと、東松島市矢本二中(生徒334人)は本年度、学校運営協議会委員に地域の人材を幅広く委嘱した。教員を含む計19人の委員のうち14人を数え、前年度の7人から倍増した。子どもの学びを専門的視点から支える。1日は全生徒を前に紹介式を開き、顔の見える関係づくりの第一歩を踏み出した。
新たに加わった委員は、元市図書館長の菅原優子さん、主任児童委員の黒田みえ子さん、消防署職員の渋谷祐樹さん、パーソナルトレーナーの熊谷有嗣さん、いずれも市民センター町づくり推進委員の斎藤健さん、斎藤あかねさんら。
紹介式は体育館であり、登壇した一人一人が紹介された。協議会の遠藤利文会長は「困ったことは力になるからね。よろしく」と語りかけた。会長のメッセージは、地域の人々が自分たちを守ってくれるという生徒の安心感につながった。
式後、本年度第1回学校運営協議会が開催され、学校運営の基本方針を承認した。今後、委員は避難訓練・引き渡し訓練を参観して評価したり、「地域の人に話を聞く会」の講師を選任したりする。他に「キャリア教育」「防災安全教育」「学習支援」をテーマに知恵を出していく。
矢本二中は、学校運営協議会を「学校・生徒の応援団」と位置付ける。それぞれ得意分野を持つ地域の人材が学校運営に関わることで、学校を支える力、地域とのつながりは強化される。
渋谷和彦教頭は「各委員の専門性、持ち味を生かし、子どもの学びにつなげてもらう」と話した。
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