泥んこ田植え 児童、農家の苦労体感 石巻・北上小
石巻市北上小(児童73人)の3年生13人が11日、同市北上地区の水田で田植えを体験した。地元農家らの指導を受けながら、3~5本に束ねた苗を丁寧に植えていった。
地元農家の大内弘さん(60)が、所有する水田の一角を提供。地元住民らでつくる「北上地区保全会」などが技術指導した。
児童たちは育苗の流れについて説明を受けた後、素足で水を張った田んぼに入った。足を取られて尻もちを付くなど泥だらけになりながら、「ミヤコガネモチ」の苗を約100平方メートルに植えた。秋には稲刈りをし、収穫したもち米は保護者と餅つきをして味わう。
武山覇空(はく)君(8)は「田んぼに入ったのは初めて。ぬるぬるして気持ちよかった」と振り返り、佐々木優理さん(8)は「お米を作る大変さが分かった。お餅にして食べるのが楽しみ」と笑顔だった。
保全会の千葉宏一会長(77)は「作業を通して農家の苦労を感じ、お米のありがたみを知ってもらいたい」と話した。
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