ミニ四駆コース、石巻第一自動車学校に常設　愛好グループが教室借り運用

　石巻市泉町４丁目の石巻第一自動車学校の校舎内に、モーターを搭載した小型自動車模型ミニ四駆のレース用コースが常設された。石巻地方の愛好者でつくるグループ「特車２課」が運用する。高校生以下には無料で利用してもらい、ミニ四駆ファンの拡大につなげたい考え。

　４月２９日から常設されたコースはカーブや直線など全長約１００メートル。愛好者が改造などで性能を高めた自慢の愛車を持ち寄り、時速約４０キロで走らせコース３周のタイムを競う。

　特車２課は、同校が２０１９年に始めた休校日に施設を貸し出す事業「教習所まるごとレンタル」を利用し、昨年８月から３回、ミニ四駆の大会を開催した。利用者に好評だったことから常設を同校に提案し、実現した。

　石巻地方にはこれまで、気軽に利用できるコースがなかったという。特車２課のメンバーは「石巻には愛好者が多い。常設されたことでみんなで楽しみ、交流できればいい」と喜んだ。

　同校の教室や教習コースは音楽教室や警備会社の訓練などにも利用されている。社長付総務部長代理の大森裕基さん（４８）は「地域活性化に力を貸したい。イベントや企画があれば相談してほしい」と話した。

　コースの開放時間は午前９時～午後７時（土、日曜は午後４時）。高校生以下は無料。それ以上はチケット制で、１カ月利用が１５００円。特車２課のメンバーが同校に常駐している日のみ購入できる。１日利用は５００円で、メンバー常駐日のみ購入、利用できる。常駐予定は特車２課のツイッターで確認できる。