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東松島、昨年の観光客数89万人 前年より23%増 コロナ禍から回復傾向

3年ぶりに開かれた昨年の東松島夏まつりで、会場を盛り上げた綱引き大会=2022年8月27日

 東松島市は2022年の市内の観光客入り込み数をまとめた。観光関連施設や宿泊施設などの合計入り込み数は88万9822人で、前年より23.4%増えた。新型コロナウイルス感染拡大前には届かなかったものの、航空自衛隊松島基地の航空祭や東松島夏まつりといったイベントの復活が後押しし、回復傾向となった。

 入り込み数は21年の72万874人より16万8948人増加した。20年比では32万6369人(57.9%)増、感染拡大前の19年比は13万3828人(13.1%)減だった。

 入り込み数のうち、観光施設来訪者は72万1798人(前年比16.8%増)、宿泊者は9万9777人(46.4%増)、イベント来訪者は6万8247人(101.0%増)だった。

 イベントは新型コロナで開催が見送られていた多くの催しが再開し、20年の2万1786人、21年の3万3952人の約2~3倍に増加。3年ぶりだった航空祭は約2万5000人、東松島夏まつりは約1万5000人、月浜海水浴場は9618人だった。

 東日本大震災後初めてで12年ぶりに開設された野蒜海水浴場は2720人だった。市内ではサンドアートの全国大会も初めて開かれたほか、市が世界の持続可能な観光地TOP100に選ばれたことも影響したとみられる。

 市商工観光課は「徐々に回復していることは喜ばしい。野蒜周辺では民間の飲食施設や事業所も増えて観光の選択の幅が広がっている。人の流れがより生まれてほしい」と期待した。

 市内では、18年に開設された宮戸地区を巡るトレッキングコース「宮城オルレ奥松島コース」で、利用者が近く3万人に達する見通し。

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