世界の課題、解決へ行動を 児童にSDGs冊子配布 東松島市
国連の持続可能な開発目標(SDGs)を知ってもらおうと、東松島市は「マイSDGs わたしたちができること」と題した小学生向けの教育冊子を5000部作成した。市は各小を通じて児童一人一人に配布した。
冊子は次代を担う児童に地球規模の課題を自分事として捉え、その解決に向けて自ら行動を起こす力を身に付けてもらうのが目的。A5判、49ページ。SDGsの概要や実践例、市の取り組み、冊子の使い方を写真やイラスト入りで紹介している。
市内の小学校を代表し矢本西小(児童299人)で4月25日、贈呈式があり、渥美巌市長は2030年をゴールに設定されたSDGsの17の目標に触れ「授業や出前講座を活用して理解し、一人一人ができる取り組みを広げてほしい」とあいさつした。
環境委員会の6年生5人に冊子が贈られ、児童を代表し斎藤純さん(11)が「SDGsの取り組みは身の回りにもある。地球のためになるよう、水を大切にしたり、食べ物を残さないなど、クラスのみんなで頑張っていく」と話した。
志小田美弘教育長は「世界が直面するさまざまな問題をしっかり考え、豊かに住み続けていくにはどんな取り組みをすればいいのかが大きなテーマ。教科、場面で冊子を活用してほしい」と語りかけた。
東松島市は18年6月、政府からSDGs未来都市に選定され、市が目指す30年のあるべき姿として「全世代に住みよいまち」を打ち出している。
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