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書道文化を海外へ 石巻の書家千葉蒼玄さん、筆遣い披露 G7科技相会合

会場で筆を走らせる千葉さん(手前)

 仙台市で12~14日の3日間にわたって開かれた先進7カ国(G7)科学技術相会合の会場で、石巻市の書家千葉蒼玄さん(68)が書道パフォーマンスを披露した。多くの会合関係者らが日本文化に親しんだ。

 千葉さんは会場となった仙台市太白区の秋保温泉ホテル佐勘内に設けられた日本の伝統文化体験コーナーに出演した。関係者らが休憩時間などを使って、千葉さんが筆を取る姿を鑑賞したり、実際に文字を書いたりして書道の魅力に触れた。

 G7を「仲間との連携の場」と捉えた千葉さんは、「論語」の一節で、徳がある人には必ず理解者が現れることを意味する「徳不孤必有隣」(徳は孤ならず、必ず隣あり)を会場でしたためた。

 千葉さんによると、初日は緊張のためか会場の反応は鈍かったが、2日目以降は興味を寄せる人が増え、筆の素材や持ち方について質問されたという。

 「筆に慣れていない文化圏の方々が持つ、漢字や書道への関心が感じられた」と千葉さん。中には家族へのお土産にするため「5分でいいから書きたい」と熱心に色紙を書いた関係者もいたという。

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