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カンタータ「大いなる故郷石巻」 共に創る仲間紹介(2) モダンバレエ

支倉常長役をモダンバレエで演じる武田さん

 カンタータ「大いなる故郷石巻」(石島恒夫作詞、小杉太一郎作曲)公演が28日午後1時半から石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で行われる。1973年の初演を皮切りに10年ごとに開催。今年は半世紀の節目、演出を新たにして臨む。「共に創ろう」を合言葉に励む仲間たちを紹介する。

石巻市・武田和佳さん(53)

 俳優三國裕子さん(72)=石巻市=の総合演出の下、半世紀の歴史を持つカンタータが生まれ変わろうとしている。従来、合唱に交響楽、朗読が基本で、第2回公演(1983年)の時に日本舞踊が加わった。今年はさらにモダンバレエで趣向を凝らす。

 「まさかカンタータにモダンバレエで出演するとは思わなかった。参加は初めて」

 石巻市を拠点にモダンバレエの普及に努めてきた。現在、石巻と仙台の教室を往復、生徒の指導に当たっている。

 「クラシックバレエと違って、型にはまらず自由な心で踊ることができるのが魅力」

 そのモダンバレエで表現する役が支倉常長。カンタータは石巻市の歴史を全4楽章で表した壮大な交響詩だが、第3楽章「雄図」が描いているのは、伊達政宗の命によって常長一行がサン・ファン・バウティスタ号で太平洋を渡り、スペイン、ローマと旅した苦難の道のりである。

 「常長の肖像画を参考にして作った羽織・袴(はかま)を着る。モダンバレエで侍を演じるなんて考えたこともなかった。常長という人物を自分なりに調べるうちに郷土の歴史に愛着がわいてきた。これもカンタータの力かも」

 長女の真由子さん(22)=東京都=も、場面(第2楽章「たたら火」)こそ違うが出演する。親子でカンタータ節目の舞台を踏む。

 カンタータ「大いなる故郷石巻」公演は28日午後1時半から石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で行われる。初演から半世紀。10年ごとに上演されてきた古里賛歌である。チケットは完売。連絡先は主催の市文化協会0225(22)4689。

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