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震災遺構・門脇小、元校長が発災時の行動解説 本年度初の「語り部の話を聞く会」

震災前の街の様子を語る鈴木さん(左から3人目)

 石巻市の東日本大震災遺構「門脇小」(石巻市門脇町4丁目)で14日、被災者の体験を基に津波の恐ろしさや生きるための教訓を伝える「語り部の話を聞く会」が本年度初めて開かれた。

 震災当時、門脇小校長だった鈴木洋子さん(72)が語り部を務め、当時の避難行動や防災教育の重要性を伝えた。県内外から約15人が参加し、鈴木さんの語りに真剣に耳を傾けた。

 参加者は鈴木さんの案内で館内を巡り、校舎に残る津波や火災の爪痕を間近にした。鈴木さんは「宮城県沖地震がついに来たと思った」「海が光って見える見晴らしのいい学校だった」などと発災時や震災以前の学校生活を振り返った。

 鈴木さんは学校の避難行動が地域住民の動向にも関わるとし、「学校や地域の実態に合わせて、みんなで話し合うことが防災意識を高めることにつながる」と述べた。

 今後の開催予定は7月16日、8月13日、9月17日、11月19日、来年1月21日。

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